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 夢のはなし。部屋をまわってカーテンを閉めまくる。ある部屋では一部だけ閉めないでくれと懇願される。食堂では紅葉を眺める景色を客の目前で遮るように閉めたのだった。

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 夢のはなし。とある専門学校の現代詩科に通う事になった。さっそく知らない詩人の知らない詩を鑑賞する。

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 夢のはなし。ある宗教の集会に参加する。キリスト教のはずなのに、受付にはなぜか袈裟姿のお坊さんがいた。モニターで上級者向けの講義が始まったが、登場した信徒たちはみな動物頭でイスラム過激派だったので、途中で帰ったのだった。

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 夢のはなし。いるはずのない兄の夢を見た。生き別れになって再会した人に「お兄ちゃん」と呼ぶことをまだためらっている。

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 夢のはなし。駅に着くと、もうすぐ2番線に電車が来ると知り、階段を駆け上った。いつも2番線の電車は見逃すのだ。ホームにすべり込む車窓に知っている顔が見える。待ってと思う間に扉が閉まり、指先の向こうを走り去ってゆく。またもや。

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夢のはなし。1996という名前の少年が主人公の本を読んでいる。英国らしきその世界では隠された異世界の自分が時折姿を現す。教師の一人は王だった。続編には1992という少年のコピーが登場するらしい。

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 夢のはなし。窓の向こう、煙を上げて飛行物体が墜落するのを目撃する。家々は地震が来たようにぐらぐら揺れて次々と崩壊した。すわと身構えたが、我が家はどうやら無事だった。