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 夢のはなし。ポストに届いていたペンフレンドからのぶ厚い手紙を夕暮れの公園で読む。封筒には「私を収めないでください」と書かれていた。便箋に走り書きのようなつれづれとテニスンの詩が添えられていたが、内容はおぼえていない。

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 夢のはなし。電車が来たので急いで飛び乗った。最後部の車両でむき出しの壁に必死で寄りかかっていたら、友人が振動ではるか下に落ちた。稲穂が実った水田に落ちたらしいが、飛び降りる勇気がなかったのでそのまま通過した。

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 夢のはなし。高い崖から意を決してきれいな池に飛び降りた。すぐそばを流れている川では人々が楽しそうに水浴をしていて、仲間に加わる。水の中は冷たくなく人心地ついた。

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 夢のはなし。ふたりの友人が遊びに来たが、どうも話がかみ合わない。どうやらパラレルワールドの友人だったらしく、最後に名前を教えてもらったのに覚えていないのだった。

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 夢のはなし。「白鳥山」という地名を頼りに、さまよっている。電車やバスに乗ったり、本屋に行ったり、人の家に行ったり、場面は変わるのだった。

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 夢のはなし。知っているようで知らない町をさまよっている。階段状の坂道を下り路地を抜けると、お祭りで法被姿の子供たちが集まっていた。その中をいつのまにか夜でもないのに提灯を下げ、人々に逆行してゆく。

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 夢のはなし。バスを乗り過ごしたのに気づき、手近で降りる。知っている町だったので歩いて帰る事にした。チンピラにからまれ、廃工場を見て、どこかで飼われている複数の犬に吠えられ、とある会社の敷地を通り過ぎて行く。謎の外国人労働者たちに追いかけられたが、通りすがりのナイフ使いの殺人鬼に唐突に助けられた。