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 夢のはなし。ふたりの友人が遊びに来たが、どうも話がかみ合わない。どうやらパラレルワールドの友人だったらしく、最後に名前を教えてもらったのに覚えていないのだった。

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 夢のはなし。「白鳥山」という地名を頼りに、さまよっている。電車やバスに乗ったり、本屋に行ったり、人の家に行ったり、場面は変わるのだった。

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 夢のはなし。知っているようで知らない町をさまよっている。階段状の坂道を下り路地を抜けると、お祭りで法被姿の子供たちが集まっていた。その中をいつのまにか夜でもないのに提灯を下げ、人々に逆行してゆく。

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 夢のはなし。バスを乗り過ごしたのに気づき、手近で降りる。知っている町だったので歩いて帰る事にした。チンピラにからまれ、廃工場を見て、どこかで飼われている複数の犬に吠えられ、とある会社の敷地を通り過ぎて行く。謎の外国人労働者たちに追いかけられたが、通りすがりのナイフ使いの殺人鬼に唐突に助けられた。

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 夢のはなし。駅で電車を待っていると、知らない女の人からいきなり「夢を見たか」とたずねられた。思わずはぐらかした。

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 夢のはなし。川辺を歩いていたら、川が増水してやがて濁流になり、氾濫したと思ったらいきなり引いて行った。家は無事だったが、自転車が二台さらわれた。

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 夢のはなし。ふいに近づいて来た神父は赤い石の指輪を授け、年老いた寺の尼僧は助言する。けれど、その言葉はもう失われた。